辞表/かえる音楽研究所


贅沢を言えば 少し辛い
対価が薄いのは 誰のせいじゃなくて
生まれた時代が ちょっと悪かったのと
教科書も薄いと 良い知恵も浮かばない

上司に言われて 窓を開けてみました
新鮮な空気が 部屋を満たして来ます だけど
僕の心に 満ち満ちて来たものは
「今宵も徹夜ですね?」 しょっぱい三日月の声

知らない夜が来て 君に話し掛けるだろう
それが全ての始まりで
終わりなきレールを 必死に駆けり続けてる
経歴は何の役にも立たない
かえるはかえるのままで

十五歳になれば 少し変わるはずと
気が付けば十七歳 ここが頑張り所
スケールもスペックも 足りないのは分かってる
気付いてたでしょ君も 気休めじゃ通らない

正しい青春を 君と走り抜きたかった
それは危うい遊びでも
スクリーンの中の君は いつでも笑い掛けて来るけど
届くのはいつもケタ違いの請求書
かえるはかえるのままで

今日こそ僕は変わる “かえるのまま”じゃなくて
代わる代わるに変わる上司の顔を見つめ
 「新しい自分に出会う旅に出ます
  だからごめんね二度と“かえる”は帰りません」


このブログの人気の投稿

病める日々

夜に泣く